Vol. 866
コレステロールが高い人は卵を控えた方がいい?
会社の健康診断で血液検査があると、気になる数字の1つにコレステロールがある。コレステロールが高いと動脈硬化などのリスクが高まることから、コレステロールが低い=健康というイメージが先行しがちだが、実はコレステロールは低くても良くないので注意が必要である。
コレステロールを多く含む食品の代表格として卵(卵黄)がある。コレステロールが気になりだすと、卵の摂取が気になってしまいがちで、確かに食事制限は有効なコレステロールの調整方法だ。
しかし、コレステロールの大部分は、食事ではなく体内で生成されており、しかも不足分を体内で生成し、過剰分は吸収されないように調整する機能が人間には備わっている。そのため、あまり過敏になって卵のような高栄養の食物を制限してしまうことは、コレステロールに効いても他の栄養素不足を引き起こし、決して良い方法だとはいえない。